横一直線の家事動線

専業主婦である私が家造りで注目したのが家事動線です。家事動線を短く、そしてスムーズに行き来できるようにしておくことで家事の効率が高まり、家事の時短を実現できるのです。家事の中心であるキッチンを中心に横一直線の家事動線にしました。キッチン向かって右側にはダイニングを設けました。一日三度ある食事の支度には、キッチンとダイニングの動線が重要です。

対面式キッチンの前にダイニングを配置する家庭も多いのですが、キッチン真横にダイニングを設けた方が、食事の配膳や食後の片付けの動線が短くなり効率が高まるのです。また、家族にとってもキッチンという空間が身近に感じられるようになるため、積極的にキッチンへ足を運んで配膳やお皿下げの手伝いをしてくれるようになりました。ダイニングテーブルをキッチンの作業スペースの延長として利用しやすく、お鍋や食材を一時置きするにも便利です。親子でクッキングをするにも便利な作業カウンターとなるのです。

そしてキッチン向かって左側に洗面室を設けました。キッチンで家事をしながら洗面室で別の家事を同時に行うことも多いです。そのためこれら二つの空間を隣接して動線を短くすることで同時に2種類の家事を行いやすく、家事の時短に繋がります。キッチンで夕飯の支度をしながら、洗面室で入浴の事前準備をしたり、朝食の片付けをしながら洗濯を行ったり同時に家事を進めやすく助かっています。

そして、洗面室の先にはインナーバルコニーを設け、ここに洗濯物を干せるようにしています。洗う→干すという作業が移動することなく行えるのです。このように横一直線の家事動線にしたことで家事の効率が高まり、家事への負担が軽減されているのです。

勉強しやすいスタディーコーナー

一体感のあるLDKの一角にスタディーコーナーを設ける家庭が増えてきました。子ども達が勉強する場所は、二階の自室ではなく家族がすぐ側にいるリビングやダイニングだからです。スタディーコーナーを設けるならば子どもがより勉強に集中できスペースにしてあげたいものです。リビングからの視線やリビングのテレビの音が気にならず、しかし、母親の視線が行き届く環境が最適です。

そこでキッチンの前にダイニングを配置します。L字型LDKならリビングからの視線やテレビの音や映像が目に入らず勉強への集中力を高められます。そうではない場合には、リビングからの視線が気にならないように程よい高さの腰壁を設けておくのです。これならテレビや家族の視線を気にせず勉強を自分のペースで進めることができ、勉強にも集中しやすいのです。

カウンターは横幅を確保することで子ども達が二人並んで勉強することができたり、親子で並んで宿題のチェックを行うことができます。教材を広げて勉強がしやすいように奥行も確保しておきます。カウンターの上部には扉付きキャビネットを設け、辞書や参考書をきちんと整理できるようにしてくのです。キャビネットの下部には手元を照らしてくれる照明を設け、夜でも勉強がしやすい環境を整えておきます。正面の壁はホワイトボードやマグネット壁紙などを設け、時間割や重要なプリントを掲示できるようにしておくと目に留まりやすくていいでしょう。キッチンで家事をするママからの目線も確保でき、分からないところや質問したいところがあればすぐに質問できる環境で安心して子ども達が勉強を行えるのでいいと思います。

外部収納のある家

家造りを行う際に大部分の人が収納に力を入れることと思います。この収納は、室内の収納ばかりに注目しがちですが、屋外で使用する物、室内に収納できない物もあるだけに外部収納においてもしっかり計画しておきましょう。

私が住んでいる地域は寒いため、雪かきスコップやスタットレスタイヤ、灯油は冬のマストアイテムです。これらは室内で収納しておくことができないだけに、外部収納は必須でした。我が家は、階段下のデッドスペースを利用して外部収納を設けました。屋外で使用するものを収納するので外から物が出し入れできるようにドアを設けました。この外部収納からカーポートへの動線にも配慮しました。ここに収納しているものを車に乗せたり下ろしたりすることもあるからです。

外から物の出し入れができるようにするのと、室内からもここへ行き来ができるようにしました。室内からの動線も確保したことで室内で使用する掃除機や日用品も少し収納することができています。一番重宝しているのがお米です。お米は車で移動してここの外部収納に保管します。お米を補充する際は、室内から補充できるので手間がかからずとても便利です。

できるだけデッドスペースを生まないように棚を設けました。外部収納は生活し始めて設けておけばよかったと後悔することも多いため、家造りの際には同時に計画しておくといいでしょう。住宅内のデッドスペースを理由しているため外観もスッキリとしています。カーポートや庭に置き型の物置を設置する必要もなくなり、スペースも広々と活用できています。

土地選び

家造りを進めるにはまず家を建てる土地が必要となります。なかなかいい土地が見つからず家造りが一向に前に進められないという人が多いだけに、土地を選ぶということは家造りの大きな第一歩となるのです。自分に合った土地を探すにはまず、家を建てる目的をしっかりと整理することから始めましょう。永住するための家をつくるのか、いずれは住み替えるつもりでいるのかで選ぶ土地も変わってきます。

そしてそれと同時に土地に求める条件に優先順位をつけておくことも大事です。子育てや仕事、趣味など新しい家で暮らしの中心になるものは何であるのかということが大きく関わってきます。自分自身のライフプランを考え直すいい機会でもあるのです。家族構成やライフプランを考慮することで土地に求める条件が自然とクローズアップされてきます。

我が家は通勤や通学時間、通勤・通学の交通の利便性などを最優先に考えました。環境や治安を重視する人もいれば、日々の暮らしに欠かせないスーパーや銀行、病院が充実している場所を希望する人もいます。何よりも広さが第一だ!という人もいるでしょう。様々な条件の中で自分達が何を最優先させるかを明確にしておくことで土地が絞られ土地選びが進めやすくなるのです。

気になる土地が見つかればしっかりと自分の目で確かめることが大事です。一度や二度ではなく、朝・昼・夜の時間ごとにはもちろん、雨の日や晴れの日など気象条件の異なる日にも足を運んでみるといいでしょう。様々な角度から土地を見定めて最高の土地を見つけ出したいものです。

書斎

男性ばかりでなく、仕事を持つ女性にとっても、書斎は憧れの場所でしょう。仕事に追われた時間の後で、自分だけのリラックス空間は、心を生き返らせます。限られたスペースで書斎を設けるのは難しいですが、工夫してみましょう。

書斎の使い方としては、本を読む、パソコンをする、趣味の時間を楽しむなどです。何がしたいのか、何を置きたいのかを考えて、スペースを決めます。

書斎スペースを設ける場合、寝室やリビングなど部屋の一角に設けるオープン型か、単独で部屋を造る独立型にするのかをまず決めましょう。オープン型の場合、階段下のちょっとしたスペースや、廊下の突き当たり、キッチンやパントリーの一角なども利用できます。独立型でも大きなスペースは必要なく、2畳ほどでも立派な書斎ができます。

趣味や置きたい物に合わせて、棚の奥行きや扉を付けるかを考えましょう。ディスプレイをしたいのであれば、奥行きが浅くガラスの扉を付けると良いでしょう。小さくて細々とした物が多い趣味ならば、深さがない浅めの引き出しがあると良いでしょう。本は置きたいけれど、他に置きたい物がまだ定まっていないなら、奥行き40cmくらいの棚にします。小さな空間なので、物が散乱しては足の踏み場がなくなります。壁面を利用した棚を造りましょう。

狭い空間なので、デスクの前に窓をつけ視界を広げる、天井を高くして縦の広がりを意識させる、棚を下までつけないで空間の広がりを感じさせる、天井にダウンライトを仕込んで机を広く使うなどと工夫すれば、圧迫感もなく、リラックスできる空間が作れます。

寝室に書斎スペース

主人が住宅に希望したのが、書斎スペースです。書斎スペースは男性が憧れる空間でもあり、仕事に集中したり、自分の時間を大切にできる場所です。スペースに余裕があれば個室の書斎スペースを希望していたのですが、個室ではなく広さに余裕のあった寝室の失格に書斎スペースを設けました。

寝室に設けることで、主人が一人で書斎室にこもって顔を見せないというような状況を回避することもできています。子ども達がまだ小さいため寝室で家族みんなで寝ています。私が子ども達を寝かせつけている時に主人は書斎スペースで仕事をしたり、趣味の漫画を読んだり、パソコンを見たりしています。

寝室で過ごす家族との一体感を得ながらも、個人の時間を大事にできるように、寝室と書斎スペースの境には程よい高さで区切った腰壁を設けました。これで互いの気になる視線を緩やかにカットできていますし、天井まで壁を設けているのとは違い、閉鎖的な印象にならず明るさの確保や空間の繋がりを大切にすることができています。この壁を利用して壁面収納を設けました。漫画や書類、アルバムやパソコン関連用品、私のスキンケアグッツなどもここの壁面収納を利用して整理することができています。カウンターも造り付けられており、作業する際には便利です。

空間のメリハリをより大切にするために寝室より一段高さを設けてスキップフロアにしました。書斎スペース部分は建具で仕切らず床に高低差をつけることでメリハリを出しています。主人が使用しない時は私がお肌のケアを行ったり、趣味のネットショッピングをすることもあります。寝室で過ごす時間が増え、家族との時間のみならず個人の時間も大切にできています。

リビングの快適性を高めるために

リビングは家族が長時間共に過ごす場所です。長時間過ごすのでテレビを見て過ごす人もいれば、ソファで横になる人もいます。スタディーコーナーで勉強をする子どもやおもちゃで遊ぶ子どももいます。ママが洗濯物をたたんだり、アイロンがけをすることもあります。同じ空間でいろいろなことをして過ごすことで本来の「くつろぐ」という空間からかけ離れてしまいがちです。

くつろいでいる人の横におもちゃが散らかっていると快適性を欠きますし、子どもが遊んでいる横でアイロンがけをすると危ないですし、子どもに邪魔をされスムーズに家事を進めにくくもなります。そこでリビングにスキップフロアを設けて、くつろぎスペースと作業を行ったり子どもが遊ぶスペースを分けることで、リビングの快適性が高められると思います。

リビングにおもちゃが散らかっているとつい大人は子どもを叱ってしまいます。子どもは思い切り遊ぶことができなくなってしまうのです。そこでスキップフロアをキッズスペースとして利用すれば、子ども達は思い切りおもちゃを広げて遊ぶことができますし、くつろいでいる人の横におもちゃが散らかりにくくなります。

子ども達がスキップフロアを使用しない時は、ママの家事スペースとして洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたりママが利用するのです。子ども達に邪魔されることなくスムーズに家事が進められますし、リビングで過ごす子ども達の様子をしっかりと把握できるので安心して家事が進められるのです。

リビングとスキップフロアの境には程よい高さで区切った壁を設け空間の繋がりを損なわないようにしておくのもポイントです。カウンター造り付けておけば、家事を行う作業スペースとしても子ども達が勉強する際も便利です。リビングの快適性を高めるためにくつろぎスペースと作業スペースを分けて利用するのもいいのではないでしょうか。

夫婦で意見が分かれたこと

注文住宅で家を建てた我が家は、決めなくてはいけないことも多く夫婦で意見が分かれることも多かったです。中でも最後まで悩んだことが、二階にトイレを設けるかどうかということです。今まで住んでいた賃貸住宅の二階にもトイレはありませんでしたし、私の実家の二階にもトイレはありませんでした。私は、二階にトイレのない生活に慣れていたこともあり二階のトイレの必要性をあまり感じていませんでした。

子ども達も小さく一階と二階で過ごす時間を比較すると一階で過ごす時間が長いため、二階にトイレを設けても利用する機会が少ないのです。二階にトイレを設けることで設置費用やランニングコスト、お掃除の手間が二倍になるので私は消極的な考えでした。

しかし、主人は自分達が高齢になった時や宿泊者がいる時には二階にもトイレがあった方が便利ということで設けることに積極的でした。しかし、高齢になるには数十年先ですし、宿泊者は年に1、2度のことです。便利さが高まることは理解できるのですが、コストとお掃除の手間を考えるとどうしても即決できませんでした。

そこで業者の人から二階にトイレのスペースを確保し、給排水工事まで行っておき、必要性の低い現在は二階の物置部屋として利用し、必要性が高まった時にすぐにトイレを設置できるように環境を整えておくのはどうかと提案されました。我々夫婦はそれだ!と思いこのようなスタイルを取り入れました。二階で子どもが過ごす時間が増え、我々夫婦も歳を取り、二階にトイレがあった方が便利さを感じるようになった時に設置しようと思っています。便利さだけを追求するのではなく、総合的考え「今」に合った家造りをしたいものです。

ママのワークスペース

家事や育児に奮闘するママにとってホッと安らげるスペースがあると嬉しいものです。また、家事は立って行うばかりではなく家計簿をつけたり、裁縫をしたり、子ども達のスケジュールを管理したりと座って作業することも多いのです。休憩スペースとして作業スペースとしても重宝するママの居場所を設けてみてはいかがでしょうか。

我が家はキッチン横にこのスペースを設けました。キッチンは家事の中心的スペースであり、そのキッチンの横にママの居場所を設けることで家事の合間の時間を有効利用しやすくなります。リビングとの境には腰壁を設け、この腰壁にカウンターを造り付けました。腰壁から天井まではオープンシェルフを設け、リビングからの視線を緩やかにカットできるようにしました。オープン棚を設け、見せる収納を取り入れることでインテリア性に配慮しながらもワークスペースで必要なものを収納しておくことができています。

また、ワークスペースで作業をしながらもリビングで遊ぶ子ども達の様子が把握できるのも親としては安心できます。カウンターの下にも可動オープン棚を設け、ノートパソコンやプリンター、書類などを片付けられているので、カウンターの上は使わない時はスッキリとものを片付けられるのです。キッチンで煮込み料理をしている時間を利用してパソコンを使用したり、夕飯の支度をしながら私の作業スペースで子どもが勉強したり、時間を有効的に利用できるだけでなく、子どものスタディーコーナーとしても利用できるため今ではなくてはならないスペースとなっています。自分の居場所があることでマイホームの居心地が高まり、家事や育児への原動力にも繋がるのです。

二階にファミリースペース

我が家は階段を上がった先に家族で集えるファミリースペースを設けました。このファミリースペースは、一階のリビングとは違った家族の時間が流れ、住まいの楽しみ方の幅が広がっています。6帖ほどの広さのあるファミリースペースは、昼間はキッズスペースとして遊ぶスペースとして利用しています。リビングに並べていた子ども達のおもちゃをこのファミリースペースの壁面収納に収納しています。リビングがスッキリするだけでなく、リビングにおもちゃが散らかりにくくなり居心地の良さが増しています。

壁面収納と反対側の壁にはカウンターを造りつけています。横幅があるだけでなく奥行のあるカウンターは、子ども達のスタディーコーナーとして利用する予定です。主人が書斎スペースとして利用することもあります。ここでスマホの充電やパソコンを使用することを配慮して配線計画もしっかり行っています。壁面収納には子ども達のおもちゃや絵本、勉強をし始めたら教材を収納できるようにしています。他には仕事の書類やパソコン関連用品などしっかりとものを整理できるので助かっています。収納力だけでなくインテリア性にも配慮しています。部分的には家族写真を飾ったり、季節の雑貨を並べたりしているのです。

夜は寝る前の時間を家族みんなで過ごしています。親子で絵本を読んだり、トランプやゲームをして家族のコミュニケーションを一層深められています。一階のリビングではそれぞれ別々のことをして過ごすことが多いのですが、広さに限りのあるファミリースペースでは、家族みんなで同じことをして過ごすため家族の繋がりをより深められるスペースとなっているのです。二階のホールを無駄にせず多目的に利用してみてはいかがでしょうか。